息を吹きかけ木を育てる

2013年06月24日

【息を吹きかけ木を育てる】
りんごの森のKIDS SCHOOL ('13 6/23)


今回は、ストローで息を吹きかけて木を描きました。





こどもたちが酸欠気味になりながら一生懸命に息をふきかけると(^_^;)
幹や枝がぐんぐん伸びて行きます。




そしてその木は、ひとつひとつ違う木に育っていきました。


たとえば浅川小の3年生Sくんの木は、
鎮守の森で千年も息づいてきた御神木のようでしたし、



今回が初参加だった南部小の1年生Mちゃんの木は、
なんだか魔法の国の木のように不思議で魅力的です。



そして、枝を伸ばした後には、色とりどりの葉が茂っていきます。












浅川小の3年生Kくんの木は、
まるで北欧のテキスタイルブランドの柄のようにかわいくてオシャレicon12



こんな柄のカーテンがあったら、お部屋がステキな森になりそうですよね(> u <)



小学3年生 恐るべし。

わたしもこんな風に描けたらなぁ、なんて羨ましいレベルです。



今回は、B2サイズで描いたので、
低学年のこどもたちにはかなり大きな画面だったはずです。
そこに大きな木や複数本の木を息を吹きかけて描いていくのは、根気と体力のいる作業です。
みんなホントによくがんばったなァと思います。


夢中で息をふきかけていたコが顔を上げて一言。


「せんせー・・・息が吸えなくて
ク・・・苦しい・・・」




お願いだから息を吸って。吹く合間に吸って!(^_^;)





そして仕上がりは、
どれもホントにステキな木になりました。
幹は茶色、葉っぱは緑色、なんてことに捉われてないところがステキですよね。








そして、
今回は制作の途中で長野ケーブルテレビさんが取材にいらしたのですが、
その時に、絵の具まみれの自分の姿を気にして、

「えーーー?!この服で映るの?!ぼくいつもはこんなかっこうじゃないんだよ?!」

なんて3年生の男の子が訴えているのがかわいかったです。笑






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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 18:50Comments(0)りんごの森のKIDS SCHOOL

絵皿の中のかわいいヤツら

2013年06月20日

夜間講座で西高の3年生Sちゃんが、
じっと絵皿をのぞいたまま止まっているので、
モチーフとにらめっこする課題続きで疲れてきたか?とその絵皿をのぞいて見ると・・・



かわいいヤツらがいました。笑


かわいすぎて混ぜられないのだそうです。

気持ちはわかる。

が、混ぜるんだ。笑





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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 22:46Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

合格のその先へ

2013年05月30日

元受講生たちから、日々、いろいろな連絡が来ます。

コンペに入賞したとか、就職が決まったとか、大学院に進学するとか、
成績が学年1位だったとか、彼女ができたとか 笑

そんな風に、
彼らが“合格の先の未来”で頑張っていることが伝わってくるのを
とてもうれしく思います。

もちろん、課題に行き詰まってるとか、進路に悩んでるとか、
最近たるんでるから気合いを入れてくれとか、
今回はクラストップを狙ってるから
今日の深夜2時から電話でプレゼン練習につきあってくれ、
とか、そういう連絡も来るわけですが。笑
それも、うれしいですね。
なにしろ、“ライフワーク:おせっかい”ですからね。笑


学内コンペに通ってポスターになったから見てね、
と美大生から送られてきたポスターを教室に貼った後、
今年の受験生が、作品に使う色を選ぶために作ったカラーチップの並ぶ机を見て、
あーみんな、いつかの春にここから始まって、すいぶん遠くまで飛んで行ったなぁなんて思ったりしました。



また今年も、合格までと合格のその先の4年間と、
更にその先の40年間につながっていく“学びのデザイン”をしていきたいナと思います。
今年の受講生たちと一緒に。

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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 21:42Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

鬼描きでヨロシク

2013年05月30日

初夏のデッサンテーマは「表面」です。
とにかく表面を細密に描きなさい、と。

その第一課題は、スキな石(スキな石?笑)を拾って来て、みなさん黙々と描いてます。



普段も彼らは基本は黙々と制作して、
講座が終わると、高校での出来事とか、最近起こったおもしろかったことなんかを
なんやかやと話してから帰っていくわけですが、

今回の“黙々ぶり”は過去最高水準ですね。笑

美大受験対策って、高校1・2年生、早ければ中学生から始めるので、
いざ受験生になる頃には、それなりにスキルがついていたりして、
ちょっと惰性で描いちゃったりするわけですよ。

でも今回は、
テキトーにテクでごまかすとか許しませんから。と。

そんなわけで、
「気が狂いそう」とか言いながら石とニラメッコしています。


“描く”って、目の前の声なきものと対話することでもあると思います。
その対話の中で、もう手放したくないぐらい、その石に思い入れが生まれるか、
或いはもう10年分くらいは石と話したくらいの気持ちになるか、
どちらかのレベルまで追い込んで描いてくれたらいいナと思います。

数ある石の中から他のどれでもなくそれを拾ってきたわけですから、
やっぱりそこには、なんらかの魅力があるのだと思うのです。
その魅力を画面の中で再発見できたら、成功です。

ナゼ石かって?
描き込みすぎるとモノって硬く見えるんですよね、なんでも。
でも石って元から硬いですからね、失敗がないわけです。
なので、ガンガンに描いちゃってください!

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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 21:39Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

ぼくらの太陽

2013年05月30日

太陽みたいに元気で明るいこどもたちと大きな太陽の絵をつくりました。


いっぱいの色をスキな場所に塗って、燦々と輝く太陽を作っていきます。
太陽の光にも、こんな風に地球で目にする全部の色が含まれているって考えると、
なんだか不思議だぁと思います。



今回はいつもよりちっちゃいお子ちゃんたちが多かったので、
ちょっと予定の制作時間をオーバーしてしまって…予定通りにいかなくてゴメンねー(> <)
ホントは、二枚をはがして反転したもう一枚をつなげて○にする予定が…
時間の関係でアクリルが硬化してしまい、二枚がはがれず半円のままに…(> <)

でも、その大きな絵を天井近くまで持ち上げて飾ったら、
半分だけでもすごく元気で力強い太陽だな、と思いました。

結果的に「日の出」デス。

みんなのあんなにちっちゃな手で、こんなに大きくてパワーのある絵が描けるなんてステキだなと思います☆

一緒に制作してくださったパパさまママさまもありがとうございます。
そして、アシスタント役を勤めてくれた中学2年生Kちゃん、
初めてのワークショップでくたくたに疲れたと思います。ありがとネ☆

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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 21:32Comments(0)りんごの森のKIDS SCHOOL

幾何図形アートに挑戦!

2013年05月07日

テーマ:平面塗り技法で作る幾何図形アート



りんごの森のキッズスクールでは、テーマごとに毎回「こんな方法もあるよー」というように、
絵を描く時の方法をみんなで試しているわけですが、
今回はマスキング技法と平面塗り技法の合わせ技で画面をつくりました。
ルールは、
・画面の辺と辺を結ぶように画面を直線で分割する。
・分割した面の内側は一色で塗る。
・渡す絵の具は赤・青・黄色と白と黒だけ。
と、いうようなものでした。

あとは、スキなように画面を分割したらいいし、
どこに何色を塗ってもいいよ。
知ってのとおり、マスキングしたところは白く残るからね、と。

「はい、始め!」のかけ声で、
みんな真剣な顔つきで自分が一本線を引く事でできる色面の大きさなんかを見ながら制作を進めていきます。
色を塗る時も、息を止めて真剣な眼差しです。
おやつの時間はきゃあきゃあ大騒ぎなのですが、
つくっているコにぶつかったりしないよう、
気をつけて動いているのがわかります。

そして、例え同じ条件で制作しても、できた作品はみんなそれぞれ。
そしてそれぞれにカッコ良かったデス☆


で、今回、前述の“ルール”ではない方法でやりたい!というコたちがいたので、GOサインを出しました。
そしてできた作品はとってもかわいかったです。



キッズに、「せんせーってさー、なんで違う事やってても怒んないの?」とか時々聞かれたりすることがあります。
で、そういう時にはわたしも真剣に考えて、
ん〜なんでかなぁ〜自分の正解を知ってるのは自分だけだと思うからかなぁ、とか答えて、
「?」と小首を傾げられたりするわけですが。笑

ただ言えるのは、「どうしてもこっちでやりたい!」と言われた時に、
うれしかった、ということです。
例えば一年前は、ママの後ろに隠れちゃうくらい恥ずかしがり屋さんだったコが、
はっきりと自分の意志を他者に伝えられるようになった。
それをとても尊いことだと感じる、ということです。
だからやっぱり、怒るべき要素はどこにもないのだと思うのです。
結局のところこの世のルールなんて、こうやってやってみたら?っていう提案に過ぎないですから。
(ま、これがスポーツだとか、条件違反で数十点減点される美大受験生なら別ですが。笑)

手持ちの絵の具を混ぜて欲しい色を作ったり、
太い線がほしくてテープを並べて貼ってみたり、
黄色がスキだから黄色を目立たせるために大きなところに塗ろう!と考えてみたり、
はがしたマスキングテープをキレイだなと思ったコが、それを机に並べて貼っていたり、
そういう、こどもたちが何かを「あ!こうしよう!」と感じた瞬間のきらめきをみつけられた時になんだか一緒にうれしくなるわけです。

今年度も、つくることを通して自信がついたり、興味範囲が広がったり、
言葉が豊かになったりしていく姿に、自分もがんばろう!って励まされながら、
キッズたちと一緒につくることをたのしんでいけたらなぁと思います。


デザインとアートの教室
りんごの森
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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 14:22Comments(0)りんごの森のKIDS SCHOOL

新学期START!

2013年05月02日

さて、始まりました新年度。

中学生や高校2年生も新受験生と一緒に頑張っています☆


4月5月は基礎的造形力を上げることでポテンシャルを引き出していく課題が続きます。
でもそれはちょっと不思議な光景かもしれません。

それがどういう光景か、というと、
例えば彼らは、
一緒にスーパーやコンビニに買い物に行ったり、
買って来たお菓子なんかを机の上に並べたり、

本棚から本を引っ張り出して机の上に並べたり、
それを更に並べ替えたりしています。笑



一見、何をやっているのか不明なこれも実は、
これから“イメージ”という曖昧なものを視覚化していくために、
先ずは“イメージを座標軸で捉える”ための演習だったりします。
だから当然そこには“ルール”があるわけです。
このルールを知らないとデザインはできませんから、ここ、実はとっての大事なんですね。

あとはそうですね・・・
箱を作って中を覗いたり、らくがき帳をバラバラに解体したりしていますね、
時々「進撃の巨人」の話なんかをしながら・・・(アニメ版の作画スゴいですよね。笑)


いや、ふざけてません。笑

箱の中には“空間”があるわけで、
“イメージ”や“空間”といった、形のないものを視覚化するための感度を上げようという演習です。


この1学期の演習が、夏以降にバババッ!!とつながっていきますよ。
まだやってる本人たちも気づいていないでしょうけどね。

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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 22:12Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

りんごの森の0期生へ

2013年05月01日

この12年度は、開業してから初めて迎えた最初の1年でした。

この間、多くの“0期生”に助けられてきました。
0期生とは、古巣で送り出した多くの卒業生たちと昨年度開業3ヶ月で送り出した最初の3人です。



例えば、
「課題で作ったカーテンの撮影にりんごの森の教室使っていい?」と言って
実際に武蔵美の課題で制作した課題を持ってSモトが来てくれることが、
地方の、しかもまだ始めて一年と経たない小さな教室に通う受験生たちに、
どんなにか“美大”をリアルにイメージさせてくれたことか。

時々やってきては、飛び入りで合評に参加してくれた0期生達の言葉が、
どんなにか受験生に刺激を与えてくれたことか。

入試の面接の前には、その大学に通う大学生であるYざわ氏が、わざわざ電話で面接練習をしてくれ、アドバイスをくれる。
それにどんなに受験生たちが励まされたか。

試験内容の情報開示が乏しい大学では、通っている学生のネットワークで自分たちの代の入試情報をかき集めてメールしてくれる。それにどんなに受験生が助けられたか。

国公立大学入試の前期に受かった受験生が、一次に受かっている中期試験の大学とどちらを選ぶべきか悩んでいると聞けば、
会った事もないその受験生の電話につき合ってくれる。

そして、
いよいよりんごの森から卒業して各々の新天地へ、という準備期間には、
自分や友人の作品やらを引っさげて訪問してくれたK嶋が、
受かってからのここから先が勝負で、自分が多摩美でこれまでどう過ごしてきたか、どう過ごしていくべきか、という話を、
わざわざ教室に話しに来てくれる。
それがどんなに、春から美大生になる彼らの心に火をつけたか。

開業してすぐに受験期を迎えた1年前には、始めたばかりで大変だろう、と、
春休みの間ずっと、毎日Sトーが多摩美でやった課題をブラッシュアップしがてら、
留守番や受験生を見ていてくれたことが、
他の予備校から移って来たばかりの受講生が集まる緊張した教室を、どんなに賑やかにしてくれたことか。

そういうひとつひとつの温かさに助けられて、
わたしも受験生もこの1年を過ごせた事に、
感謝の気持ちでいっぱいです。

本来、新設の予備校を巣立つ彼らには、
いるはずのない“先輩”が、いてくれることに、
心から、ありがとう。 

りんごの森という教室自体、
始められたのは0期生の励ましや協力があったからだと思っています。

そしてこの春、“後輩”が行きました。
彼らをよろしく。


開業時に、0期生からもらった言葉は、わたしの宝物です。↓
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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 22:11Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

巣立ち

2013年05月01日

とうとう春から美大生になるりんごの森っ子が巣立っていきました。
りんごの森の一期生です。



彼らが大学入学前に最後に受けて行った春季講座【発想力強化講座】は、
受験でちょっとこり固まってしまった脳みそを、
4月から始まる美大での専門教育に向けてやわらかく耕してから送り出すための期間でもありました。

そして、たぶん人に話してもちょっと首をひねるような方法で
複数個の【発想法】や【グループワークの手順】なんかを一緒に学びあいました。

でも、そう、たぶん、受講生たちは気づいたはず。
あんなわけのわからない毎日の、毎日笑って、恥かいて、最後はちょっと泣けた8日間の中に、
これから一生枯れないアイデア脳になるための具体的ヒントがあったことを。

そして、「あぁ大学受かってよかった〜」ってちょっと安心していた自分が、
「いやいやヤバいぞ。これからだ。ここからが勝負なんだ!よっしゃ!やってやるゼ!」
って気持ちに変化したことも。

そう、デザイン・工芸を志す彼らは、
美大に受かるだけじゃ意味ないですから。


この先半世紀、
“つくる”ことを仕事にして生きていくことが、真の目的ですから。



そしてそれを、わたしはここで、
彼らが自分を信じられなくなる時でも、
信じていこうと思うのです。


行け!進め!
転んでも転んでもまた立ち上がれ。
そうして、10代で夢見た未来をその手に掴め!


受験時期に絵なんか描いて、あいつらちょっとどうかしてると思われてきたみんなこそが、
この先の未来に形を与えていく人になる。

誰かがデザインしなければ、
家も車も道路標識もスマホもアプリも雑誌も服もイスもノートも医療機器もFacebookも初○ミクもこの世にない!

みんなが10代で選んだその道は、きっと一生を賭けるにふさわしい仕事になる。

りんごの森での日々で、失敗しても、恥ずかしいくらいじゃ死なないってわかったでしょ?
大丈夫。行っといで。

そして、入学オメデト。
みんなと一緒に学べてよかった。ありがと。 

デザインとアートの教室 りんごの森 代表 藤沢 瑞紀

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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 22:05Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

りんごの森の春の空間アート大作戦!

2013年04月12日



雪に見立てた真っ白な床の上をこどもたちが一斉に動き出すと、
雪解け水が流れ始め、それはどんどんと勢いを増し、
やがて合流してたちまち大きな川になりました。

川で分かれた5つの島には少しずつ緑の下草が芽吹き、やがて島中を緑が覆います。
そこにクローバーが茂り、花が咲いて蝶々が飛び、
見ていた景色は、真冬から春の野原へとみるみる変化していきました。
たった2時間という時間の中で。

こんなステキな時間を創り出したのは、
3歳から小学校6年生のこどもたちと、
それを率いる班長さんであり、
このワークショップを構想・準備した美大予備校 DESIGN PLANTの春季講座生です。









「こんなこと初めてやるよ」というお姉さんお兄さんと、
「こんなの初めてつくるよ」というこどもたち。

でも、不安そうだったのは最初だけでしたね。

みんなが動き回って床一面をモリモリと草で覆って行く姿には、たくましささえ感じました。



こっそり高校生が仕込んでくれた四葉のクローバーをみつけたこどもたちが、
その在り処をみんなで教えてくれたのも楽しかったです☆



みんな、ステキな時間をありがとう☆
春を先取りしちゃったね。



そして、慣れないグループワークで構想を練って頑張ったDESIGN PLANTのみんな、
こどもたちのお母さん方から、
「うちに帰ってから『たのしかった』ってこどもが話しています。次はいつですか?」
っていう電話をいただいたよ。
がんばってよかったネ!

自分の価値観なんか信じるナってこういうことだよ。
今朝の価値観も、
今日の体験一つで夜には変わってる。


だから、“今”の自分の価値観で、要不要・できるできないを決めないで。
「ホントにできるのか?」
「こういうのニガテなんだよね・・・」
「やったことないし向いてなさそう・・・」なんて思っていたって、

やってみたら、
ほらね、できたじゃない。


それから、
全行程を頭に入れてるがゆえに当日は裏方だった隊長R、
オツカレサン。
みんなが自分の班のこどもたちに「ありがとう!」なんて言われている間も、
隊長は一日裏方仕事で担当のこどもたちがいなかったから、
それを見てるしかなかったよね、

けどね、みんな知ってるよ。

隊長がいなかったらできなかったこと。

あの花やら蝶やらは、そのことへの労いの印だったカナ。
(まぁそうも見えなかったけど。笑)


それぞれ課題もみつかったことでしょう。
でもあえて、反省会はしなかったよね、“成功会”だけして終わりました。
だって、ほんの5日前に出会ってチームになって、
それでもみんなでこんなにステキなことができる。

それって、なかなかいいじゃないか。






  


自分の能力を役立てる

2013年03月23日

明日は、4歳から小学5年生までのキッズたちが集まるワークショップの日。

今日は春季講座生が力を合わせてその構想から準備を一日がかりで行いました。



夕方、講座が終了時間を過ぎても頑張って準備していましたが、
それでも間に合わず持ち帰ったものもあるようです。
おそらく今頃、各々自宅で作業をしているのでしょう。

【発想力強化週間】はまだ途中ですが、とりあえずはここまで学んだことを生かして、
グループワークの実践です。
高校を卒業した先は、学ぶだけじゃ足りないのです。
学んで変わって動ける人にならなくては。

学んで変わって動いて、社会を変える。
そのことの第一歩として、今日彼らは、
こどもたちが“つくるってたのしい!”という気持ちと出会えるイベントを構想しました。
4歳5歳のこどもたちには、ホントに生まれて初めてつくるような大きな作品を制作する日になります。責任重大です。
しかも、こうしたワークショップを企画運営したことのある経験者の数人が、この週末は東京・京都への引っ越しなんかで、一旦抜けるのです。
そのため、ほぼ初心者だけのグループワークになりました。

明日はいよいよ実践の日。
さぁどうなるカナ?  

Posted by りんごの森のミズキせんせい at 22:21Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

“デザインの靴”を履いて社会に着地しよう!

2013年03月23日

春季講座START!

さて、始まりました。春季講座。
先ずは最初の一週間は【発想力強化週間】です。

そして、毎日エキサイティングな学びの風景が展開されています。
昨日今日初めて出会って、なんでこんなに一緒に笑ってるんだろう?
そんな授業風景です。



講座内容は、美大に行くとデザイン科なら必ずあるグループワークに向けて、チームでアイデアを出し、まとめ、実行するコツを学んだり、
それを個人の制作にどう生かすか、そして何より、“一生枯れないアイデア脳”になるための発想法なんかも身につける内容です。
なので、受講生は受験生と今年大学に進学する新美大1年生。

自分で言うのもなんですが、いい講座です。
これがわたしの真骨頂!くらいの自信があります。
もちろん、まだまだこの先進化させていく講座でもありますし、わたしは教えているわけではなくて、わたしも毎日彼らと共に学んでいます。
でも、これをやっておくのとやらないのとでは、後々絶対に差が出る。そう言い切れる。そんな講座内容になっています。
しかも、受講料無料。
だからもっとみんな受ければいいのにナ、と。笑
まぁ・・・関係ないと思ってるんだろうなぁ。
デッサンと平面構成さえ巧くなれば、合格できるんだから、と。そんな受験に関係ない余計なことはしたくないよ、と。

でもね、デザイン科に入学できたって、その全員が“デザインの靴”を履いて社会に着地できるわけじゃないわけですよ。
入ってからが勝負なわけですから。
4年間デザインと関わるために美大にいくわけじゃないんです。
40年間、つくることを仕事にして生きてくために、中学生高校生の内から毎日コツコツ頑張って、実技力を上げているわけですよ。

だから合格なんて過程に過ぎないんですね、過ぎてしまえばどうってことない通過点です。
せっかく10代で、自分の目指す道を決めて、自分のクリエイティビティを社会のために役立てることを決めた彼らだからこそ、ホントにちゃんとそうあってほしいと思うわけです。
そのための武器を、ここからのサバイバルを生き抜くための発想力という武器を、彼らには身につけて、このりんごの森を旅立って行ってほしい。そう思います。

そしてそのための講座は、毎日みんなで笑って行われています。
受動的に学ぶ授業に慣れきったみんなには、少々驚きの雰囲気だったかもしれません。
でも、主体的に学ぶ姿勢とその仕組みさえあれば、学ぶって本来、すごくエキサイティングで楽しいこと!そんな風に改めて気づかされる毎日です。  


Posted by りんごの森のミズキせんせい at 22:17Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

美術展のこと

2013年03月06日

デザインピクニック 12年度第2弾

冬季講座の中休みを利用して、企画展を巡るフィールドワークに東京に出かけて来ました。

行って来たのは、
21_21DESIGN SIGHTの「田中一光とデザインの前後左右」
森美術館「会田誠展:天才でごめんなさい」
エスパス・ルイ・ヴィトン「Madness is a part of Life」

「田中一光とデザインの前後左右」では、
例えば、これは構想段階で色紙を切って並べて構成してるんだよ、とか、
そういう普段の講座の中でちょっと話に出て来るコトなんかをよりリアルに体感できる展示に受講生も興味津々。
触ってはいけない本も、『開いて中観たいよね』とかいう感想が自然と生まれていました。
その内のいくつかは、実は教室の本棚にあるもの。今までただの本だと思っていたものが、
或いはなんとなくカッコいいナと思っていたものが、誰かによってデザインされている。
そのことに触れる時、デザイン行為そのものがグッとリアルになったりします。
何かと世間で噂の(笑)会田誠展も、メディアで文字で綴られる印象とは違う印象を感じたでしょうし、
エルネスト・ネトのゆらゆら揺れて羊水の中に戻ったような、
何かの内蔵に取り込まれたような、大きなものにすっぽり包まれた感覚は、
やっぱりちゃんと自分の感覚で体感しないと掴めないもの。








百聞は一見に如かず。

体験するってことは、ホントにすごく大切なコトだと思います。
そういうことを体験として知っていると、大学に入ってからも、大人になってからも行きますからね企画展に。
周りにどんなに美術館やギャラリーがあっても、行かない人は行かないですから。
あんなにも、自分の今や過去、未来と向き合えたり、
普段意識しないことに気づかされたり、
社会や世界の在り方について考えさせられたりする場所は他にはないってくらい貴重な体験ができる場所なのに。

日本では、美術館やギャラリーに行くおもだった理由は、
「美しいものに触れたい・癒されたい」
ということらしいのですが、
これによって引き起こされるのが、
単純に美しいとはいえないものに出会った時の
「ナニコレ、わけわかんない。これのどこが美しいの?!」という反応です。
で、これが「やっぱり美術はわかんない」「やってないからわからない」という答えを導き出します。
アートアレルギーの発症です。

でも、これが欧米にいくと事情が違ってきます。
美術館やギャラリーに行くそのおもだった理由は、
「刺激を受けたい・社会や自分と向き合いたい」
そういう気づきやきっかけの刺激がほしくて美術展に行くのだ、と。たとえば会社帰りに。

この違いはなんなのでしょうか
どうやらここには、アート全般への解釈のずれのようなものがあるように感じます。
そしてそれが、わたしの周りにも沢山居るアートアレルギーを生み出している温床であるように思います。
でもこれ、その本人がどうこうということではないと思うんですね、
多くの場合は、教育システムで育まれるはずのファンデーションの問題だと思うわけです。

例えば目の前の美しくはないものも、
ひとこと子供の頃にでも、こう誰かに言ってもらえたらストンと入ることだってあるわけです。

「作品は人間が作り出す、人間の考え、喜び・怒り・哀しみといった気持ち、体験、希望・願望・欲望・渇望を表したもの。
あなたという人間が100%美しく清らかでいつでもハッピーで明るく上機嫌ではないように、
ひとりの人間から抽出して取り出された要素や今一番誰かに届けたいことが、いつも整って美しいとは限らないんだよ」と。

例えば音楽なら、こう説明される前から解るはずのことが、
どうして美術だとすんなり感覚に入ってこずにこじれてしまうのか、同じ芸術領域でありながらのこの扱いの違いをとても残念に感じます。
まぁこれは、美術畑の側にも当然原因はあるわけですが・・・。
そもそも「美術はやってないからわからない」という言葉を生み出しちゃいけなかったのだろうなぁと思うわけです。
「音楽はやってないからわからない」とは誰も言わないわけですから。
好きなバンド、グループ、ジャンル、楽曲、思い出の曲。
一度生で聴いてみたいと思う曲。
そんな曲が、誰にでもあるのではないでしょうか。
そしていったいその内の何割が“音楽をやって”いる人なのでしょう?
少なくともわたしは“音楽をやって”いません。でも、スキな曲もジャンルもあります。みなさんはどうですか?

美術作品も、音楽作品がそうであるように、いつも整って美しいばかりとは限らないのですね。
でもその不気味な作品が、社会に警鐘を鳴らしていたり、
当たり前の日常を切り取った作品が、普段見落としがちな些細で大切な事を伝えていたり、
デタラメに思える作品が、ものごとを違う視点からもみつめてみることを促していたり、
暴力的な作品が、誰もに潜む感情的で衝動的な一瞬を照らしていたり、
目にするだけでひとりで笑ってしまいそうなユーモア溢れる作品が、疲れた気持ちを少しだけ楽にしてくれたり、
がらくたを集めたようなごちゃごちゃした作品が、そのままの自分でいいよと観る人を勇気づけていたりする。
アートってそういうもので、
もちろんその中には、圧倒的に美しいものもあって、
その先の人生で、何度も目を閉じて思い出したくなるような、そんな作品もある。

もしも、何かの美術展に行って、何も感じない、そういうことがあるなら、
案外それは儲け物で、
とりあえずそのジャンルの作品にしばらく多く触れてみる、ってことを繰り返してみてもいいのだと思うのです。
わたしたちの味覚が、経験によって味の善し悪しを判別できるようになっていくように、
また、成長してからそのおいしさの解る辛さや苦さがあるように、
何かを感じる感覚って、案外、体験の量によって培われていくもので、
何も感じないのは、その作品の質ではなく、自分の側の体験の量だったりすることがあると思うのです。
少なくとも、わたしにはそういうことがありました。
もちろん、やっと感じられるようになったその味が、自分には合わないってことだってあるわけですが、
大抵は、あーこのおもしろさに気づけなかったら、もったいなかったなぁ、そう思える事がほとんどです。


まぁそんなわけで、美大予備校:DESIGN PLANTの受講生たちにも、
高校生の内から本物に触れることのエキサイティングさとか、そういうものを知ってほしいなぁと思って引率しています。

12月一日だけの休みも返上して。笑

でもま、結局、
エルネスト・ネトのインスタレーションの中で一番はしゃいでたのはわたしだっていう・・・笑


デザインとアートの教室 りんごの森
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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 15:10Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

デッサン体験無料でどうぞ。と、いうわけで...

2012年11月28日

美大予備校 DESIGN PLANT@りんごの森 12 冬期講座

プレ冬期講座【デッサン無料体験講座】

24日から4日間、プレ冬季講座を行いました。
デッサンを初めて描く中学生や高校2年生が、
一生懸命頑張ってくれました。



鉛筆に少し慣れた後は、
形の測り方、画面への割り付け等、形のあたり出しに必要なことを学んで、
実際デッサンに挑戦してもらいました。

モチーフは、
モフモフのスリッパと金属製のブックエンドです。

プレ冬季に来た若葉マークさんたちには、
新しく知ることばかりの驚きの4日間だったかもしれませんね。

でも、同じモチーフを描いていたうちの浪人生3人衆のデッサンを間近で観たりもできて、
いろいろ勉強になったこともあったんじゃないかと思います。



印刷物で完成した作品を観ても、細かいところをどうやって描いているのかなんて、
なかなか解らないですもんね。




さて、12月からいよいよ冬季講座が始まります。

受験生は、ここから2ヶ月を最後の成長期に!
高校2年生にとっては、ここから受験までに上の学年の作品を間近で観られる最後のチャンスです。
しっかり盗んで、レベルアップに生かしましょう!
高1生も中学生も、一番脂がのった時期の受験生の作品に早い段階から触れることは、
自分の目指すべきレベルが明確化されることにつながりますよ。
みんなで高め合って頑張りましょう!!

冬季講座についてはコチラ↓
http://ringo-no-mori.com/12winter-class.html

ちなみに、
春・夏・冬と、今年度の季節講座パンフレットの表紙は全部浪人生Kの絵です。


 



 



今回の白ヤギさんもK。
ヤギの名前は『ゆきちゃん』らしいです。笑
『ヤギの名前では最もメジャー』とか。笑
(アルプスの少女ハイジ、と理解しました。)


デザインとアートの教室 りんごの森
http://ringo-no-mori.com/index.html  


Posted by りんごの森のミズキせんせい at 00:43Comments(1)美大予備校:DESIGN PLANT

秋の森

2012年11月19日

10月27日・28日
【りんごの森の秋の空間アート大作戦!】


りんごの森に通うみんなで教室を秋の森に変えました。



タイトルは、
[落ち葉舞い散る森のじゅうたん]

りんごの森のキッズスクールのこどもたちと美大予備校 DESIGN PLANTの受講生が力を合わせて造った空間アート作品です。

小学生も3歳や5歳のちびっ子たちも、お姉さんやお兄さんと一緒に
みんな夢中で落ち葉を空間いっぱいに広げていきました。

そして出来上がったのは、ホントにホントにステキな空間でした。









ね?ステキでしょ?


そしてその空間に、前日キッズが造ったきのこの切り絵を展示して、
見慣れたはずの教室空間は、すっかりステキな秋の森に大変身。






この空間におうちの方も集まる中、
前の週にキッズたちが造ったコマ撮りアニメを上映して、
秋のステキな2日間は幕を閉じました。



この空間に、どれだけこどもたちの歓声が響いていたか、
それを見る中高生たちがどんなにやさしい笑顔だったか、

それはちょっと、今思い出しても体温が気持ちちょっと上がるような
そんなステキな光景でした。



しかも、今回はこれを、
中学生〜浪人生のデザインプラント生が構想・運営・実行してくれたのです。


「モノだけでなく、コトもデザインする」をテーマに
春から続けて来たワークショップ講座【HAPPY PROJECT】の今年度集大成として、
今回は彼らに企画を丸投げ。笑

わたしから彼らに伝えた条件は、
[落ち葉舞い散る森のじゅうたん]という空間いっぱいの作品を造るので、
その方法を考えてください。

ということ。
それから、
こどもたちが“つくることをたのしみながら制作できるように工夫してください”ということ。
そして、
それを2時間でつくり上げるように実施してください。
ということでした。

まぁ、葉っぱを描く方法くらいはヒントを出しましたが、
後は、全部彼らが考えて、実施してくれたことです。

しかも、それを伝えたのは前日の朝。



彼ら、よく頑張ったと思いませんか?


こんなだから生徒に“ドSメガネ代表”とか言われるんでしょうか?笑
でも、ちょっとムリ目の時間設定が、人の能力を引き出すのもまた事実。
締切を味方につけることで、クリエイターは力を発揮できるのです。


前日は、みんなでブレストして当日の方向性を決め、道具の準備なんかもして、
模試でメンバーが全員揃わないながらも浪人生NやMが主導しながら段取りよくスムーズに進めてくれ、
準備は、予定時間より早く終わったくらいです。



まぁその影響で、白馬から通っている中学生Hくんは、
おうちの方のお迎えの時間までに結構時間が余ってしまったんですが・・・(^^;)
なので、
一緒にジャン・ジオノ の原作をアートアニメーション界の巨匠フレデリック・バックが映像化した 【木を植えた男】を観ました。



色鉛筆で描かれた独特の世界観は、普段見慣れている“アニメ”とは違うので、
中学生のHくんはちょっと驚いたかもですが、
いわゆる“アニメ”とはマーケットが違うこのアートアニメーションの分野には、
とっても魅力的な作品が多いのです。
なのに普段なかなか目にする機会がないのは残念だなぁと思います。


さて話を戻して...

そんなわけで、
デザインプラント生が、
この企画の準備も当日の段取りや時間調整なんかも全て行ってくれたわけです。



彼らが意図した「散歩道みたいになればいい」という落ち葉のない“道”の部分も、
作品が出来上がるにつれて、ホントに“散歩道”になっていき、

ちびっこたちがその小道を駆けて、
『絵の具くださ〜い!』と、
“絵の具係”の高校生たちに絵の具をもらいに行ったりする様子を観ていると、

なんだかしあわせな気持ちになりました。




小さなグループをまとめる班長さんたちも、全体の総指揮をとる浪人生Nも、
普段はちいさなこどもたちとは接点のない生活をしています。

でも、この日の彼らは、こどもたちと同じ目線で話しかけたり、
説明したり、一緒に笑いながら作業を進めていました。
『ちっちゃい子となんて、どうやって話したらいいかわかんない』
なんて言っていた彼らが、
そういうことを自発的に自然とやっていたことは、新鮮な驚きでした。





予備校部門では一番年下の中学2年生のHくんだって、
班長になったからには、と一生懸命“お兄さん”をやってくれていましたよ。



中高生とちいさな子達が一緒に同じ作品をつくるなんて、
なかなかできない体験ですから、
こどもたちにとっても、中高生にとっても、もちろん浪人生にとってだって、
いい体験になったと思います。
きっと、互いに学ぶ事があったと思うのです。




そして何より、
こどもたちのちいさな手で、
ひとり100枚に近いくらいの落ち葉が空間全体に広がっていく様は、
本当に圧巻でした。




夜、こどもたちが帰った後、
落ち葉の上にデザインプラント生のみんなで座って、
ちょっと感想を言い合ったりしました。


模試で1日目から参加できなかった高校生が、
『最初から参加したかった!』と言っていたり、
1日目の構想や準備では、
当日総指揮をとった浪人生Nと一緒にみんなを引っぱっていた浪人生Mも、
当日は模試で制作に関われず、
模試が終わってからホントに完成ギリギリくらいの時間に上田から駆けつけてくれたので、
Mにとっては、前日の完成イメージ図でぼんやりと思い浮かべていたイメージが、
教室に入るなりそこに具現化していた、というような状態だったわけです。
そのMが、

『昨日、二次元の中で予想した三次元のイメージを越えていて、やっぱり実際の空間の力ってすごいなと思った。』

と言っていました。

そして、『ホントに今日一緒にやりたかった・・・。』とも。

まぁこれは、当日の朝にも、メールが来ていたんですけどね、

『模試サボりたいです・・・こどもたちは何時頃までいるんですか?』と。



きっと、
受験生としての苦渋の選択をして(^_^;)模試に出かけて行ったのでしょうね。
M、よくガマンしたネ!


そんなこんなを話した後、
会期のあるインスタレーション作品の宿命として、
作品は、会期が終わればこの地球上からなくなってしまう運命・・・


というわけで、
みんなで教室を元に戻しました。

誰に強いられるでもなく、誰かが床を拭き、机を出し、ゴミをまとめ、
心地いい疲れとはいえ、お腹もすいて疲れていたはずの彼らが、
教室を元通りにして帰っていったのを見て、ちょっと感動しましたね。

当たり前のようでいて、なかなかできないことです。
気づいたことを率先してやる、ということは。
疲れている時には特に。




そして、
今度やる時は、デザインプラント生たち用のお菓子を用意しておこうと思いました。

山盛りあったはずのお菓子はみんな、
キッズがキレイに平らげましたからね。笑




でもホントに、
つくるって、
どうしてあんなにお腹がペコペコになるんでしょう。




きっと、体も頭も心も全部使ってつくるからだよね。



りんごの森キッズのみんな、
デザインプラントのみんな、
オツカレさま!



あの空間をわたしはこの先ずっと憶えていると思います。

真っ白な床をみんなが少しずつ少しずつ秋色に染めていった時間は、

2時間という時間の概念を越えて、


落ち葉が舞い散る光景に何時間も見とれていたようでもあり、

あっという間に終わってしまって、ちょっとさみしいようでもあり、

不思議なカンジがしています。



でもその空間を体験できたわたしは、
ルーヴル美術館を貸し切りで鑑賞するくらい贅沢な人だったと思うのです。




みんな、ステキな空間作品、ありがとう。





そして、今年度の一大イベントが終わり、
デザインプラント生は、ここからいよいよ受験シーズン本番です。

でも、
「つくるって、本来たのしいもの。」
そこに立ち帰れたみんなは、ここから先も頑張っていけると信じています。


今回、総指揮をとった浪人生Mの言葉。

『ここまで、コトをデザインすることを学んで来て、
でもどっかで、まだ形や色だけにこだわってた。
でも今回、カタチじゃなくて、色じゃなくて、
初めて“コト”がデザインできたと思う。』



そう、
今回つくったのはアート作品で、
でもこの企画を構想・運営するのに使った力は、
彼らの“たのしいコトをデザインする”っていう企画力
でした。


この体験が、これから自分たちのクリエイティヴィティを使って社会に貢献していくために
大学で学問としてデザイン・工芸分野を学ぼうという彼らの

“向き不向きもやりがいも、やってみるまでわからない。だからとりあえずやってみよう!精神”

ちょっとでも後押しする体験になってくれたらいいナと思います。


だって実際、
『ホントにこどもと一緒にやるんですか?』
『何やるんですかー?コワいな〜〜』って、
言ってたんですよ。彼ら。笑


でも実際終わってみれば、
『あ〜楽しかった〜〜』
って。
『こどもたちが楽しそうでうれしかったー』
って。
『あ〜最初から最後まで一緒にやりたかった〜〜』
って。

そう、やってみなきゃわからんのだゼ。

何かをやった後、
自分がそれをどう感じるかなんて、
実際にやってみなきゃ
ホントのところはわからんのだゼ。

何事もナ。(・_ < )





デザインとアートの教室 りんごの森
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こどもたちの成長

2012年09月26日

この夏のりんごの森のKIDS SCHOOLは、
南千歳公園で高校生のお姉さんお兄さんとJAZZライブのステージバックを描いたり、

みんなで大きな大きな【宇宙の花】を描いたり、

自分で創作した物語を想像しながらキラキラな【夜の海の熱帯魚】を描いたり








【宇宙の始まりの形】を想像してみたり、








こどもたちは段々と自分で“イメージする”お題にも挑戦しています。




そして、この秋の第一作目の教室は、
“紙版画に挑戦!”でした。

と、言っても、紙版画なので、何かを彫ったりするわけではないんですが、
細かく切ったり貼ったり、それでも集中力が必要なんです。


今回のお題は、

【スキな古代の絵を元に版画を刷ろう】


で、
その教室の前日に遊びに来てくれた元生徒のデザイナーたちに言われたコトバがこちら↓






「・・・小学生に、“スキな古代の絵”なんかあるの?」

たしかに。笑




いやいや…
ナイなら逆にちょうどいい機会だ、
図書館に行って調べてみてね、と。笑



それにこのお題は、2年生Kくんの
『おれエジプトの壁画とかスキなんだよね〜』
という一言から着想を得たお題なんです。


そんなわけで教室の当日は、
図書館で借りて来た重い本が数冊入った手提げ袋を
入り口でお母さんに渡された2年生Sくんが、
それを引きずるようにして自分の席まで運ぶ姿なんかも見られました。笑
いやあれは、ホントに重かった。笑

でも、図書館に本を借りに行って、エジプトについていろいろ見たSくんが、

『ぼくねーこれが描きたいんだ』

と言って見せてくれたのが、
黄金の玉座に描かれた少年王ツタンカーメンとその妻アンケセナーメン。
さすがいろいろ見ただけのことはある!
うんうん、あれステキだよねicon12


みんなそれぞれ、気に入った絵を元に版画を造りました。


たぶんね、最初は難しくてムリかもって思ったと思うんですよね、みんな。
わたしも前日、遊びに来たデザイナーたちと、試しに造ってみたわけです。

確かに、簡単じゃない。


でもね、オモシロかった。


そして、実際にこどもたちが仕上げた作品は、
これが、とってもステキでした。
そう、全然ムリじゃなかった。


では、先ほど出て来た浅川小2年生トリオの内のふたりの作品をお見せします。

まずは小学2年生Sくんの

【少年王ツタンカーメンとその妻アンケセナーメン】


ふたりの仲の良いカンジも出てますね。


そしてこれが、
エジプト壁画好きの小学2年生Kくんの

【ミイラの身体を蘇らせ、冥界への旅へ誘うアヌビス神】


背景に目と剣のマークを入れて来るあたり、さすがKくん!


和紙に3枚ずつ刷ったんですが、
版画って、刷りによって同じ版でも少しずつニュアンスが違っておもしろいんですよねー

みんな切ったり貼ったり、細かい作業をよく頑張ったねー!
やっぱり、この課題やってよかったなぁ(^ U ^)と思いました。


小学生に対しても、高校生や浪人生に対してもそうなんですが、
わたしが課題を考える際に、
自分の中でぶらさない軸にしていることがあるんです。

それは、“相手を見くびらないこと”

つまりは、
こどもだからこれくらいしかできないだろうとか、
高校2年生じゃまだこれはできないだろうとか、
そういう風に相手を見くびって課題を考えたり、出題したりすると、
相手の力を引き出せないと思うんですよね。

ちょっとムリ目のところに手を伸ばすことで、
人って成長すると思うんです。


りんごの森のKIDS SCHOOLは、
何かのつくり方を教える教室だとは、わたし自身は思っていないんです。
“つくる”ってことを通して、こどもたちに沢山の
「やってみたらできた!」っていう体験をしてもらいたいナと思って毎回やっています。

そして、今まで興味のなかったことに目が向くようになったりして、
こどもたちの好奇心のアンテナがぐんぐん伸びていったらいいナと思うんです。

だってこの世界って、
おもしろいモノやステキなコトが沢山あるとおもうんですよ。ホントに。

ものの見方ひとつで、昨日までの景色が今日には一変するかもしれないし、
昨日まで知らなかったことなのに、
知っちゃったらもう今日からは夢中になるかもしれない。

わたし自身が、そういうことのきっかけをこどものころから
“つくる”ってことを通してみつけてきたので、
今度は、“つくる”ってことを通してこどもたちに伝えていけたらいいナ、と思います。

だから、語弊があるかもしれないけれど、

絵がうまくなるとか、そこを第一には考えてないんですよ、KIDS SCHOOLは。

これ言っていいのかな。笑


でも、そうですね。

結果として何かがうまくなったりはするかもしれないけれど、
こどもたちが何かに挑戦してみてできた時の誇らしそうな笑顔とか、
こないだまで集中力が続かなかったコが、ずっと長い事集中して制作できるようになったとか、
段々自分に自信がついてきて、自分の思っていることを言葉にして伝えるのがうまくなってきたとか、
“つくる”ってことを通して引き出されるそういう変化や成長の方が、
ずっとずっと大事なことだと思っています。

そして、
うまくできないことを一旦受け入れて、
そこからうまくできるように工夫してみることを学ぶこと。
それも大事に考えています。

命に関わる失敗じゃなければ、どんどん失敗したらいいと思うんですよ。
何回転んだって、それと同じ数だけ立ち上がればいいんですから。



最近、りんごの森に半年くらい通って来てくれているこどもたちが、
真っ白い紙に何か描く時の最初の一筆を怖がらなくなってきたんです。
そこにわたしはこどもたちのすごく大きな成長を感じています。

それって、“コワいけどとにかくやってみよう”っていう姿勢の現れだと思うんですね。

コワいものは、コワいと思うままでいいと思います。
けど、「コワいからやらない」ってことを習慣化してほしくない。
それは、この先のいろんな可能性を狭めると思うんです。
まぁ大人でもそうですけど。

やっぱり成長する時って、
「コワいけどやってみる」って姿勢だった時なんじゃないかと思うんですよね。

恐れを知らない無敵な人になる必要なんてなくて、
コワいものはコワいまま、それでも一歩踏み出す勇気、
それをわたしは“瞬間最大勇気”って呼んでるんですが・・・
わたしは自分で、
その“瞬間最大勇気”は
怖いもの知らずの勇者よりも“上”って思っています。笑


わたしは人から、怖いもの知らずに見えるそうなんですが(なんでだ?^_^;)、
実際には、自分では“ビビリ”だと思います。
でも、もし人にそうは見えないというのなら、それは“瞬間最大勇気”のおかげです。笑


だから、こどもたちの「やってみよう!」っていう動き出す瞬間の勇気に共感するし、
毎回、スゴいなぁと思います。
そして、こどもたちが作った一作一作を
今日の勇気と挑戦の結晶だ!と感じます。

わたし、絵の描き方なんて教えてないんです。笑
だってこどもたちって、最初からみんな“天才”なんですもん。
絵に関しては間違いなく、こどもたちに教えられる事の方がはるかに多いのです。



秋はここから、こどもたちが何を見せてくれるのか、
今から楽しみです!


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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 23:40Comments(0)りんごの森のKIDS SCHOOL

【宇宙の花】

2012年08月22日

りんごの森の KIDS SCHOOL 夏休み企画

SUMMER ART CAMP 2日目
○をつなげて大きな【宇宙の花】の絵を描こう!



最初は、床に広がったただの真っ白な大きな画面だったんです。

でも、
そこをキッズたちが動き回ってをつなげていくことで、
どんどんとが重なって、広がって、
それぞれが別々に描き出したはずの花と花がつながって、
やがてひとつの大きな【宇宙の花】になっていきました。







場所もどんどん移動して描いたので、
前のコが描いたところに次のコがまた描き足して、
ひとりで描いていたら起こりえない偶然と必然が
ひとつの大きな花を成長させていきます。


『なんかこれたのしい!』


夢中で○をつなげていたコが、パッと顔を上げて言った言葉です。

そう、わたしもたのしかったです。




なにかを“つくる”って、うまくつくるってことだけが目的なわけじゃなくて、
今までこの世界になかった何かをつくるってことは、
その先に、
今まで誰も見た事がなかった景色を見るってことでもあると思うんですね、


3才、4才のちびっこキッズも、お兄ちゃんやママに手伝ってもらいながら、
ポンポンとを連ねて、今までこの世界になかった新しい景色を造り出せるんです。
それってすごいことだし、「有るナ」と思いました。
彼らには、見る権利が有る。
見た事もない新しい景色を見る権利が、こどもたちには有るナ、と。

うまいとかヘタとかに捉われずに、
その時の思いのままに動いて自分たちの手で造り出すいつもとは全然違う景色。
それを見る権利が、こどもたちには有ると思いました。






いったい誰が、“つくる”という行為をウマいとかヘタとかだけに焦点が合うものに変えてしまったんでしょうね。
たぶんきっと、いつかのどこかの大人だよね。
大人代表として、ゴメンね。


でも、わたしには、こどもたちが教えてくれました。

そう、ホントは、
“つくる”って行為自体が、
夢中になるほど“たのしいコト”なんだよネ!



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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 23:38Comments(4)りんごの森のKIDS SCHOOL

デザイン実習:照明器具 完成

2012年08月21日

美大予備校:DESIGN PLANT
デザインワークショップ【HAPPY PROJECT】


照明器具のデザイン《あかりのカタチを考えよう》

素材:耐熱性特殊用紙/電球類
条件:
1・「折り」を利用して造形をつくること
2・実際に使えるデザインであること

では、16歳から19歳のデザイナー・クリエイターの卵たちのデザインを見ていきましょう。
人気投票1・2位にはコメントもつけておきます。


先ずは【人気投票第1位】
市立長野高校(2年)Yちゃんのデザイン




連続する曲線折りと水平方向のラインが美しいデザインです。
ここにたどり着くまでに、
Yちゃんが何個もスタディーモデルを作り、試行錯誤を重ねた経緯を考えると、
1位は納得の結果と言えます。

しかも、完成形を1個作りながらも、『電球とランプシェードの距離が近すぎる』と
“実際に使えること”を大事にして、
デザインのイメージを損なわずにひとまわりサイズアップしてきたYちゃんの意識・姿勢は、
Yちゃんには“デザインの血”が流れているナと確信させるものでした。

『あ・ダメだコレ、長時間安心して使えない』
その判断が下せたYちゃんは、
高校生だとか、16歳だとかに関係なく、
ユーザーに寄り添うデザイナーなのだと思うのです。

そして、Yちゃんがプレゼンで言った
『昼間の使っていない時も美しいこと』という視点もとても大切です。



そう、照明器具って、使っていない時も基本は出しっ放しですから、
夜だけじゃなく、昼間も部屋のインテリアの一部なんですよね。



お次は、【人気投票第2位】
屋代高校(卒)浪人生Nのデザイン

こちらはSとLのシリーズ展開です。
このあかりのデザインワークショップは、ここ6年ほど続けて来たワークショップですが、
Nのようにシリーズ展開で提案しようとした人は初めてです。





場所やシーンを選ばず生活空間にすんなりと馴染むデザインが支持され、
Lサイズの方が人気投票では第2位に選ばれました。
こちらも、微妙に違う折りを何度も試して角度調整をして行きついたカタチです。

Sサイズの方も、逆さにして天井から吊るすタイプのペンダントライトとして
高低差をつけて複数個つけたら、お部屋の中のいいアクセントになりそうですよね。


ほんのわずかな折りの違い、角度の違い、円弧の違い、縦横比の違いにこだわって、
スタディモデルを何個も作ったふたりがワンツーフィニッシュでした。
“試す”ということはとても大事なことなのです。



では、その他のデザインも見ていきましょう。


長野高校(卒)浪人生Kのデザイン





上田染谷丘高校(卒)浪人生Mのデザイン





長野高校(3年)Dのデザイン





合評には、あかりを制作していない高校生たちや
現在ムサ美や桑沢に通う以前のハピプロ受講生たちも参加してくれました。



美大生からプレゼンテーションに対するアドバイスなど、とても大事な意見をもらえたと思います。
全員に今後の課題にしていってほしいな、と思いマス。
みんなプレゼンを甘く見過ぎなので、ここらでガツンと言ってもらえてよかったですネ。
ちゃんと言葉もデザインしていきましょう!


でもまぁ、コツコツの積み重ねでしかできない今回の課題、
全員が最後まで逃げずに作り上げたのは立派です。



こうした一連のデザインワークショップをなぜ【HAPPY PROJECT】と名付けたか、
それは、この問いかけがあるからです。


「そのデザインはひとをHAPPYにするか?」


“自分らしさ”を追求し続けるファインアート的な制作姿勢には、
小中高と図工や美術の時間の制作を通して、誰もが一度は触れる事が可能です。

でも、“そのものらしさ”を追求するデザイン的な制作姿勢は、
あまりとりあげられることはありません。

けれど、デザイン科に入学すれば、
問われるのはそこです。

「みんなには気持ち悪くても、オレにはカッコ良く見えるからこれでいいんだ!」
なんてことは通用しないのです。
それを言っていいのはアーティストだけで、
デザイナーがそんなことを言うのは単なるエゴです。
デザインでは、誰も必要としていないものなど、
人の資金や労力や時間や地球の資源を使ってわざわざ作る必要などないのですから。


自分がデザインした“それ”があったからって、
それを手にしたひとが、一生しあわせ、なんてことはないかもしれない。
でも、見知らぬ誰かの人生で、3分でも3秒でもいい、
自分がデザインした“それ”が誰かにHAPPYを届けるなら、
そのために全力で改良とブラッシュアップを繰り返す事ができるひと。
それが、デザインに向いているひとなのかもしれません。
特に今回のようなプロダクトデザイン(製品デザイン)分野なら尚更です。

きっとそのHAPPYにもいろいろな種類があるはずですが、
自分だけでなく、ひとの意見を聞き、ひとの頭で考え、ひとの目でも見て目指すのは、
それがあることで、今までよりも
便利になった・困らなくなった・解りやすくなった・
迷わなくなった・笑顔が増えた・安心できた・楽しくなった・
いい気分になった・かっこよくなった・オシャレになった、というようなことです。

そしてそのことを自分が自分自身に誇れること。
そのためにも、
自分が一番のファンでいられるものを造らなくてはなりません。
アートのように“主観で造る”わけではなく、
“客観で造る”デザインでも、
やはり決定の最後には主観が必要なのです。
主観なき客観は、弱いですから。


今回、諸条件をクリアしつつ、
“日常空間を彩る照明器具はどういうカタチであるべきか?”
そのこととひとりひとりが真剣に向き合えたなら、
例え今回思ったようにいかなかったとしても、
デザイン道としては、一歩前進なのだと思うのです。


そして、
今回みんなは照明器具という“モノ”そのものを造ったようでいて、
実は同時にみんなが造り出していたのは、
自宅に持ち帰ってあかりを灯してみた時に感じる
見慣れた部屋のいつもと違う雰囲気、
少しだけ和んだように感じる空気感、
あかりを灯して生まれた家族の笑顔。
そういった、
空間に“モノ”が加わる事によってもたらされたはずの“コト”の変化
そういう変化をこそ造り出していたのです。

デザインて、“モノ”を通して生活の中の“コト”と向き合う行為でもあるんです。

そのモノを造ることで、
世界にどんなHAPPYな“コトの種”を蒔きたいのか、
誰かの生活にどんなHAPPYなコトを引き起こしたいのか、

自分のクリエイティブな能力を使って、それを真剣に、そして丁寧に掘り下げていく。
DESIGN PLANTに通うまだ10代のみんなが将来の職業に選んだデザインという職業は、
そういう仕事なのです。


〜 あなたのそのデザインは、誰かをHAPPYにしましたか? 〜


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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 18:30Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

デザイン実習:照明器具

2012年08月05日

この2日間は、DESIGN PLANTのデザイン実習課題で受講生たちは「照明器具」をデザインしています。
それも、これまでプロトタイプ止まりだったデザイン構想を、
実際に使えるレベルまできっちり造りこみます。
まぁDESIGN PLANT受講生は、
美大受験生でありながらも、すでにクリエイティブ道の探求者でもあるわけですから、
ここらへんで、お手並み拝見とまいりましょう。



合評はあさって。
どんなデザインが仕上がってくるかたのしみです。

今回の条件は造形を形作るのに、「折り」を利用することでしたから、
【LE KLINT】ばりに“折りに折ってる”ひともいました。
これって、実に根気がいる作業なんですよ。



でも、こういう制作って、
普段、平面構成を『もっと丁寧に!』とか言われるよりも、
“なんのための作業なのか、誰のための完成度なのか”が、具体的に見えてくるんです。
この課題を通して、彼らが何をつかみ取るか、
それもこのワークショップでわたしがたのしみにしていることのひとつです。

さて、明日からはいよいよ「夏季講座 中期 デッサン講座」です。
初心者のみなさまも一緒にがんばりましょうネ!


【LE KLINT】
デンマークの建築家P.V.イエンセン・クリントが、紙を規則的に折りあげて作り出した手づくりのランプシェードがLE KLINTブランドの初まり。現在でも、生活空間に彩りを添える美しい光の造形を生み出しているのは、プラスチックペーパーを折る職人の“手”です。
LE KLINTのハンドクラフトならではの美しい造形は、北欧デザインファンならずとも一見の価値あり、ですよね。
http://www.leklint.com/en-GB/Products.aspx



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Posted by りんごの森のミズキせんせい at 19:10Comments(0)美大予備校:DESIGN PLANT

完成!

2012年08月03日

【サマーライブ in ちとせ】の初日


JAZZ演奏が開始されたステージ後方に脚立を立ててポッポ公園にちなんだハトの絵を描き始めた謎のグループは
“チームりんごの森”です。

普段は一緒に制作しない美大予備校:DESIGN PLANT@りんごの森の受講生と
りんごの森のキッズスクールの小学生が一緒になってステージバックを完成させました!





高いところのハトはDESIGN PLANTのお兄さん・お姉さん。






低いところのハトは、りんごの森キッズの高学年が担当。



もちろん低学年のいたずらキッズたちだって、自分の持ち場はきっちり仕上げマス。





最初、届くはずだった絵の具チューブが届かず、
急遽現場で混色して色合わせすることになりあたふたもしましたが、
とっても暑い中、みんなでがんばって仕上げました。




終わってからみんなで出店のアイスを食べて解散。
おうちに帰ったキッズはきっとくたくたで早く寝たでしょうね。

お兄さんお姉さんは、解散後、


学習塾だそうです。


ま、受験生ですからね。乙(^_^;)



みんなオツカレサマ!


最後に、
ステージバックのお話をくださった五岳画材さん、
浪人生Kのデザイン案を選んでいただいた長野駅前商店街理事会のみなさま、
8歳〜18歳のりんごの森チームに、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。


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